かーちんです。
本日は昨日ご紹介をさせていただいたペンダントネックレス・フローラ&蝶のシリーズに使用している蝶のパーツの原型制作現場を簡単にご紹介したいと思います。
当店ではジュエリーの原型を作る際、そのほとんどをWAXではなく、地金で制作をしています。
特に地金にこだわっているということでもないのですが、当店のデザイナークラフトマンの太陽は独学で彫金をはじめ、その入り口が地金からの制作で、その技術を深めていくことをずっと続けてきたため、すっかり地金が手に馴染んでしまったためというのが、一番の理由です。
そして最も自分の手に馴染んでいる銀を使用しています。
では、蝶のパーツの制作です。写真枚数が少なくてすみませんが(^^;
まずは蝶の胴体から。
銀の角線から棒ヤスリや、リューターという工具を使って削り出しました。
リューターは、歯医者さんで歯を削る精密機械を想像して下さい。
蝶の目の部分は別に作ってロウ付けしています。
小さく切った銀板をバーナーで熱し続けると、銀は勝手にクルンと丸くなります。
その丸まった銀の粒をハンマーで叩いたり、棒ヤスリを使ったりして形を整え、蝶の頭部にロウ付け(溶接)しました。
蝶の羽は銀板から糸鋸で切り出しました。
奥に見えるのは触覚で、銀の丸線を曲げています。
これは蝶の羽の模様をリューターを使って彫り入れているところです。
蝶らしくなりました(^-^)
各々のパーツをロウ付けしけました。
今回の蝶の一番のポイントは、羽を少しだけ閉じた形につけたところです。
蝶が飛んでいたり花にとまっている様子が伝わるようしたいと思ったのでした。
今まで制作をした2種類の蝶のモチーフアクセサリーは、抽象的な方向でデザインをしましたが、今回はリアルな方向でデザインをしてみました。
さて、ここからは、角線から切り離して、紙やすり,リューター,バフを使って、段階的に磨き上げていきます。
磨き上がった蝶です。今回はパーツとして色々に応用がきくように、丸カンを各位置に付けました。
これで原型制作の完成です。
ここからは鋳造の専門業者さんにお任せをします。
ゴムで型を取り、そのゴム型を元にキャスティングと言われる鋳造作業を行い、原型が複製され、当店に届きます。
そこから鋳造時に溶かした金属を流し込んだ湯口部分をヤスリで削り落とし、もう一度ヤスリやリューターなどでアウトライン他全体をきれいに整え、段階的な磨き仕上げをして完成に至ります。
かなりざっとですが、このような感じで制作をしています。