かーちんです。
先日はレインボームーンストーンについてのお話でした。
本日はその続きとしてロイヤルブルームーンストーンについてちょこっと。
レインボームーンストーンに関しては、「一般的にレインボームーンストーンと呼ばれている石は鉱物学的にはラブラドライトの白バージョンね。」って覚えておけばよいかと思うのですが、
ロイヤルブルームーンストーンになると、これがまたね、けっこうややこしいんですよ(^^;
おおざっぱに一般市場では
このような石がロイヤルブルームーンストーンという名前で流通していることが多いです。
でも厳密に分けると3種の石があるそうで、
1.ムーンストーン
2.ラブラドライト
3.ペリステライト
ペリステライトに関しては、ミルキー感と言いましょうか、独特の曇り感があることが多いため、比較的わかりやすいかもしれませんし、ロイヤルブルームーンストーンと呼ばれていることは少なく、ブルームーンストーンの名前で販売されていることのほうが多いようですし、最近ではペリステライトと表記されているところも多いです。
ブルーの特殊効果が出るクリアなムーンストーンとラブラドライトは肉眼での見分けはとても難しいです。
親戚同士で、ウリふたつなんですけど同一人物ではないですよ。といったところでしょうか。
しかもですね、上の写真の石はたぶん全て鉱物学的にはラブラドライト(曹灰長石)なんですけども、
ラブラドライトって言ったらね、私はやはりこういった感じのイメージが強いです。
1枚目の写真の石と同じ名前で呼ぶのはちょっと抵抗を感じます。
(実は通称名でなく鉱物学的分類上のラブラドライトは非常に彩りが豊かで、ここでの写真とはまた全然見た目が違うものがあるのですが。)
元々ムーンストーンは、長石類の中のアルカリ長石属の鉱物である正長石、氷長石、玻璃長石の中で白~青の光沢を放つ美しい石が月光を思わせることから付けられた宝石名だったようです。(鉱物学的分類名にムーンストーン,月長石は無い。)
同じように月光を放っているように見え、劣らず美しいにもかかわらず、斜長石系の曹灰長石(ラブラドライト)や斜長石系列のぺリステライトは遅れて市場に普及したため、ムーンストーンの名前に乗り遅れてしまい、正長石、氷長石、玻璃長石ではないという理由で「ムーンストーンという名前を使うべきではない。」と言われてしまったりもするのでしょうね。
ですが、ムーンストーンとは鉱物学名でなく、元々は月の光を感じさせるということから付けられた愛称ですから、同じ長石グループで月の光を感じさせる美しい石はムーンストーン、そしてブルーの光を放つ石はブルームーンストーン、とりわけ透明でネオンブルーの光を出す石はロイヤルブルームーンストーンと呼びたいです。
ただし販売者はあるていど石の知識を持ち、何由来の石であるか言い添えることができるのが望ましいですね。わからないならわからないとキチンと言うことも含めて。(ただ今、自分にも言い聞かせております^^;)
石を装飾品として扱うことについては、考えさせられることが本当にたくさんあります。
あ、ロイヤルブルームーンストーンについてネットで色々調べていたら、わぁ、ここのサイトの記述はステキだわぁ!というページをみつけました。
ムーンストーンについてもっと詳しく知りたいと思う方は覗いてみてください。
virtual Museum of Gem & Gem Crystals/月長石(Moonstone)